インタビューカラオケEnglishのヒミツ。

毎日続けられるヒミツは何ですか?

1 一つのユニットで学ぶことを一つの文型に絞り、8分でできる分割方式に。イラストで楽しく学べるようにしました。

(行正) 自分の子供たちを観察していたら、7〜8分で飽きることを発見しました。そこで一つのユニットにかかる時間を、7〜8分にしました。また短い時間でいろんなことを伝えると混乱するので、一つのユニットで教えるのは、一つの文型だけに絞りました。さらに英語を、日本語を介して理解するのではなく、紙芝居のようにイラストで理解してもらうようにしました。学びのハードルを下げたのが、毎日続けられる理由です。

英語における対人恐怖を乗り越えられるヒミツは何ですか?

2 一人壁打ち方式にしたことです。話す相手は画面。だから緊張しません。

(行正) 英語に自信がない間は、相手がいるだけで覚えたフレーズも出てきません。発音も、人に聞かれていると思うと、口の動きが小さくなりがち。カラオケEnglishは、画面が先生です。誰もいない所で、口の形を意識して、何回もやり直すうちに、英語を話す筋肉と、度胸がついてきます。また発音や翻訳に点数や合否を出さない、ダメ出し封印設計にしたのは、自分の発音が良くなったか、翻訳ができたかどうかは、やっている本人が一番わかるからです。自分で気がつき、自分でやり直すというのが、学びの理想プロセスだと思います。

自然と文法が入ってくるヒミツは何ですか?

3 まず、難しい文法説明は後回しにして、声を出すこと。

(行正) カラオケEnglishは、子供が言葉を学んだり、大人がお経を学んだりする方式を真似しています。意味がわからなくても声に出す。その後で、意味を説明して理解を促す。先に声に出してから、その後に文法説明を聞いたほうが、「へー、なるほどー」という気分になります。気をつけるのはそういうことかと。何かを発見するような気分で文法を吸収できます。また、娘たちから「むずかしい話は1分以上聞きたくない」と言われたので、解説コーナーを二つに分け、一回の説明を短くしました。子供にやさしく言い聞かせるように、愛をこめてナレーションをふき込んでおります。(笑)

読み書きしないのに4技能が鍛えられるヒミツって何ですか?

4 目を中心に、いろんな感覚を同時に使うことで、4技能を鍛えていきます。

(行正) 人間は、舌で感じた味や、目で読んだ内容より、目で見たものを情報処理して理解する能力の方が高いと言われていいます。(クロスモダリティ効果とも呼ばれています。)
カラオケEnglishは、500ユニット以上、2万個以上ある文法例文を、すべてイラスト化しました。それはもう、大変な作業でしたが(笑)、イラスト化することで「読んで理解する英語教材」でなく「目で感じる英語教材」を作ることができました。

また、「英文を読む」という基本学習に加えて、「ネイティブの声を聞いて意味を理解する」「自分の声を何度も録音して発音を鍛える」「日本語から英語に翻訳して声に出す」という学習ができるシステムです。あとは、「翻訳した英語」をノートに書くだけで、「読む、聞く、話す、書く」の4技能を鍛えていくことができるのです。

いろんな感覚を同時に使って英語を学ぶというのは、デジタルならではの技術。大人の方も、体験されたことのない方法だと思うので、ぜひカラオケEnglishにトライして、使える英語を獲得していただきたいです。

カラオケEnglishを続けると、「ハッピー気分になる」とおっしゃるヒミツは何ですか?

5 開いたことのない、人生の扉が開くかもしれない。

(行正) カラオケEnglishは、単にTOEICやTOEFLの点数をあげたり、受験に受かるためだけの英語教材ではありません。(もちろん、英語学習の指導要領に準拠しているので、学んでいただければ点数も上がります。)英語を学ぶ目的は、実はそこではないと思います。

インターネットで世界がつながった今、英語という道具を持つことによって、日本にいても、人生が変わるチャンスがあります。英語が聞けるようになれば、海外ドラマのセリフがわかる。話せるようになれば、外国人の旅行者を助けてあげられる。家に泊めてあげたら、お小遣いが稼げるかもしれない。書けるようになれば、インコのぬいぐるみを手作りして、ネットで世界に向けて売ることができる。住んでいる世界がググっと広がるんです。英語という道具を持つ人と、持たない人では、チャンスの幅が違ってきます。また、長年学んでできなかったことが「できた!」と感じる瞬間は、それだけでハッピーなのです。

カラオケEnlgishを続けてくださっている生徒さんが、「聞き取れるようになった!」「通じた!」と喜んでくださいます。できなかったことができるようになって、もしかしたらオリンピックでボランティアなんてやってしまおうかしら?と、思えるようになる。英語を話せるようになるというのは、未来の扉が、増えていくということなんです。

私自身、英語によって、人生が変わりました。この「英語が話せる人生。」というすばらしい体験を、これからもみなさんとシェアさせていただけたら、嬉しいです。

行正り香ゆきまさ りかRika Yukimasa

料理研究家
株式会社REKIDS代表

1966年、福岡県生まれ。料理研究家であり、アクティブラーニング教材「カラオケEnglish」、キッズ無料サイト「なるほど!エージェンント」、料理アプリ「今夜の献立、どうしよう?」などを手がける株式会社REKIDS代表。高校時代はビリであったが、高校3年の留学をきっかけにカリフォルニアの短大に入学し、カリフォルニア大学バークレー校に編入。同校政治学科卒。帰国後は広告代理店でCMプロデューサーとして仕事をしながら、在職中から料理本を出版。著書は50冊以上。中国語版、韓国語版にも翻訳されている。2011年よりNHKワールドの英語料理番組「Dining with the Chef」に出演。主な著書に『19時から作るごはん』(講談社)、『肉の本』(扶桑社)、『行正り香のインテリア』(講談社)など。新橋ではステーキハウス「FoodDays」を運営する。

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